【徹底解説】子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は無料で受けられるの!?対象年齢は?メリットも紹介!

医療

つい最近、厚労省から発表があり、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨が再開されることが決まりました。

ここに訪れた方は、HPVワクチンがどういったものか、また、メリットや無料で受けられる対象などについて気になっていると思います。

今回は、そういった疑問に答える形でHPVワクチンについて紹介していきたいと思います!

HPVワクチンとは?

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ヒトパピローマウイルス(HPV)は特殊なウイルスではなく、たくさんの人が感染している一般的なウィルスです。

しかしその一部が子宮頸がんを発症するケースがあり、多くの遺伝子型があるhpvにおいて、子宮頸がんの50%~70%はhpv16と18型の感染が原因になります。

hpvに感染するということは特別なことではありません。

性交経験がある女性の場合誰でも感染する可能性があるのですが、90%以上は自然とウイルスは排出されます。

しかし、一部の場合、留まるケースもあるので注意が必要です。

排除されずにそのまま感染した状態でいると、前がん病変になってから子宮頸がんなどが発症するとされています。

子宮頸がんは若い世代において増加しており、初期のがんを除いて子宮と卵巣と両方摘出することが多いです。

この場合、残念ながら子供を望むことはできません。

子宮頸がんの一部でhpv16型と18型によるタイプの場合、ヒトパピローマウイルスワクチンを接種することによって予防することができます。

HPVワクチンを受けるメリットは?

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HPVワクチンを受ける一番のメリットは何と言っても子宮頸がんを予防することができるという点です。

子宮頸がんはワクチンによって防げる唯一のがんとも言われています。

イギリスにおいて行われた研究によると、12歳~13歳に接種した女性の場合後で子宮頸がんになるリスクは87%減ったというデータが報告されたり、国内での副反応の発生率が過去2~3年間について0.5%未満という結果が出ました。

また、6型と11型によって尖圭コンジローマと呼ばれる外陰部のイボが起こることがありますが、これは完全に治療するのが難しく精神的な苦痛なども大きいです。

妊娠するとイボが大きくなっていき、産道を閉鎖したり中には帝王切開になるケースもあります。

生まれた赤ちゃんの喉に感染してしまい、子供の気管支などに乳頭腫と呼ばれるイボが繰り返しできることが多いです。

結果的に呼吸困難になってしまい、時には反復性呼吸器乳頭腫症という難病になることもあるので注意が必要です。

対象者は公費でクリニックなどにおいてワクチンを接種することができ、公費助成の時期が過ぎてもワクチンを打つことに意味があります。

HPVワクチンの種類について

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HPVワクチンの種類はいつくかあり、日本で使用している子宮頸がんなどヒトパピローマウイルス感染症を予防できるワクチンとして、サーバリックス(2価)やガーダシル(4価)などがあります。

サーバリックスが2009年にリリースされ、ガーダシルが2011年にリリースされました。

2020年シルガード9(9価)が承認されています。

サーバリックスの場合子宮頸がんを起こす16型と18型を予防することが可能です。

ガーダシルは16型と18型、尖圭コンジローマを起こす6型と11型を予防することができます。

現在、日本で定期接種で公費で受けられるのはこの2価のサーバリックス4価のガーダシルというワクチンです。

最も子宮頸がんの予防効果があり、性交渉未経験であれば、90%以上がんの発症を防ぐことができる「シルガード9(海外名:ガーダシル9)」も日本で受けることはできるのですが、自費での接種になります。(詳細は下で説明します。)

ちなみに、海外では既にこの9価のシルガード9が主流となっております。

無料で受けられる年齢・対象は?

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今現在、HPVワクチンは定期接種という位置付けなので、小学校6年生〜高校1年生相当の女子(12〜16歳)であれば、希望すれば医療機関で無料で接種することができます。

具体的な手続きなどについては各自治体によって様々なので、ご自身がお住まいの地域で調べてみてください。

小学6年生や中学1年生になると初回接種を受けることができ、1~2ヶ月間隔をあけてから2回目を接種することが可能です。

初回接種の6ヶ月後3回目を接種することになります。

サーバリックスとガーダシルなどを利用しますが、ワクチンの種類によって接種スケジュールや成分が異なり、初回接種したワクチンと同じものを必要回数受けなければなりません。

推奨年齢以上でも感染を予防するために、ワクチン接種は有効的です。

ワクチンの受け方について、サーバリックスの場合中学1年生から始め、初回接種1ヶ月後に2回目を受けましょう。

初回接種6ヶ月後に3回目を利用することをおすすめします。

ガーダシルの場合中学1年生から始め、初回接種2ヶ月後に2回目を受け、初回接種6ヶ月後に3回目を接種する流れです。

どちらも初回接種から3回目接種まで半年ほど要するので計画的に接種しましょう。

HPVワクチンは不活化ワクチンになるので、コロナワクチン以外のものと同時接種することができ、接種間隔の制限などはありません。

コロナワクチンと同時接種できないので、接種間隔は13日以上間隔をおくことをおすすめします。

ワクチンに含まれるタイプの感染症を防ぐことができ、子宮頸がんの発病を予防することができます。

子宮頸がんなどを引き起こすウイルスにはいろいろな型があるので、一度だけでなく何回もかかるケースがあるので注意が必要です。

両ワクチン共に子宮頸がんの50~70%予防することができたり、その効果が20年続くと言われています。

以前からワクチン接種を始めている欧米やオーストラリアなどでは有効性が報告されており、検診を受ける率も欧米では80%と高いです。

そして、これから積極的勧奨が再開されることとなります。

対象は同じく、学校6年生〜高校1年生相当の女子(12〜16歳)であり、国は自治体と連携をとりながら、対象者に案内や予診票を送付するようになっています。

ワクチン接種の予約時の混雑を避けるため、学年毎に送付するタイミングをずらしたり、スムーズなワクチン接種を推進中です。

自治体によって方法は異なりますが、地元のクリニックなどで接種することができます。

接種は公費で行われるようになり、国内で承認されている2価と4価のワクチンを利用することが可能です。

無料接種の対象ではない人はどうすればいい?

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気になるのが、無料接種の対象ではない方はどうすればいいということでしょう。

特に、HPVワクチンの積極的勧奨が差し控えられていた2013〜2022年まで空白の期間があり、この間に接種する機会を逃してしまった方も多いでしょう。

今の10代後半〜20代半ばあたりの女性がこの空白の期間に当てはまります。

この期間に接種を逃した女性についての救済措置について現在、厚労省の専門家が議論していますが、いつになるかは不透明です。

個人的には自費になるとしてもなるべく早くワクチンを受けるべきだと考えております。

4価のガーダシルは5万円ほど、9価のシルガード9は10万円ほどと高いのですが、子宮頸がんを防ぐことができるメリットが断然大きいので、受ける価値はあると思います。

もちろん、若い方でこれほどの大金を払うのは難しいため、両親などと相談し、出資してもらうのがよろしいかと思います。

もし、この記事を見てくださっているご両親の方がいれば、娘さんのためにも是非とも接種を検討してみてください!

9価のHPVワクチンが接種できる医療機関のリストが載ったサイトを紹介するので良かったらご覧ください。

9価のHPVワクチンが受けれる医療機関のリスト

まとめ

HPVワクチンについて少しでも知っていただくことはできたでしょうか?

このワクチンは男性が受けてもパートナーへの感染を予防したり、中咽頭がんの発症を防ぐことができるなどといったメリットもあります。

管理人も男性ですが、今年から9価のHPVワクチン(ガーダシル9)の接種を始めました!

男性はまだ無料接種の対象ではなく完全自費だったので、高かったですが(3回接種で10万円ほど)、個人的には受けて良かったと思っています。

今の所副作用などもないです。

男性がHPVワクチンを受けるメリットについては別の記事で詳しく書いているので良かったら見てみてください。

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